自由と制服

 

県立小金高校では、制服のない高校は敬遠されるとして、2011年度に私服から制服に全員切り替えることにしたそうです。

私服だと家庭の費用がかかる、制服にすると人気があがるというのが理由です。

田中の通った公立高校は私服でした。

現在では強制ではない「標準服」というのがあるそうです。

また、持ち物、頭髪も自由でしたが、全校生徒に乱れた格好、ふさわしくない服装をしている人はいませんでした。

この環境で、高校生としての自主性や個性の表現法を学んだと思います。

これは旧制中学校の伝統を引き継いでいる高校に多く、学園紛争時代に「管理教育」に反発した生徒が、服装を自由にする権利を学校側と交渉の上で獲得したものです。

しかし時代は変化し、生徒から制服を望む声を多くなってきました。

子どもたちは自由に慣れておらず、とまどいを感じるのでしょう。

学習面でもそうです。自分で考え、判断し、行動することが苦手で、依存しないと不安を感じる子が多い気がします。

「先生、何をすればいいんですか?」

「勉強ってどうするんですか?」

「いい学校はどこですか?」

「私は大丈夫ですか?」

個性の尊重などもってのほか、言うなりに管理されたい子どもたちが増えているように思えます。

2018年11月25日