7月

  • 07月26日 「雀百まで踊り忘れず」(幼い時からの習慣は、年老いても抜け切れない。)という慣用句があります。
    良い習慣にも悪い習慣にも当てはまると思います。
    A君は適切な学習習慣を身につけているので、時間と比例し学力は伸びていきます。
    しかしB君は学習習慣は身に付いているものの、答えさえ出せばよいと短絡的な姿勢ですので、学力は伸びきっている状況です。
    字をしっかり書くこと、消しゴムを丁寧に使うこと、何より自分で考えることからの矯正が必要です。 

    07月27日 Sさんを褒めました。
    自信を持ってもらいたいからです。
    「最近、英語の単語が確実に覚えられるようになってきたね。
    丁寧に繰り返せればできるじゃない」。
    褒められて少しうれしそうでしたが、返ってきた答えは「でも、すぐ忘れるんです」。
    田中は「次は忘れたときにどうするかを工夫しなければね。」

    07月28日 他の子が叱られたりミスをすると、N君はうれしくなるようです。
    「人の失敗を喜んでいないで、かばったり助けたりするようにしなさいよ」と促しています。
    少しずつですが、変化の兆しが見えるようになってきました。
    「他人に対する思いやり」というものは、先天的に人に与えられたものでも自然に身に付くものでもないと考えています。
    一つの総合的な学習の成果だと思います。

    07月29日 P君が自発的に勉強するようになりました。
    穏やかな顔で学習に取り組めるようになりました。
    P君は独特のペースを持っている子供です。
    それに合わせることで着実に進歩しているようです。
    次の段階としては、合わせてもらう受動的な姿勢から、学校の授業などのペースに自分を合わせることができるようになると、ますます学力が身に付くはずです。

    07月30日 お休みです。

    07月31日 K君の内申点が、志望校の基準をクリアしてきました。
    先学期になって飛躍的に伸びてきましたが、基礎をコツコツと大事にしてきた結果です。
    田中の感触ではまだまだ学力が伸びそうなので、志望校をあげてもいいと考えています。

    08月01日 高3のM君が進路の相談をもって来ました。
    通信簿の評定平均が基準以上ありますので、推薦で某大学に進学することは可能です。
    しかし、本人はこのまま四大へ進学しても、時間とお金を無駄に費やしてしまうのではないか。
    それなら、職業につながる資格を修得するために専門学校へ選択を代えようかと悩んでいます。

    08月02日 夏休みを利用してF君には、「歴史」を総復習してもらっています。
    小学生の教科書のレベルから勉強しなければなりません。
    例えば「日清戦争」という一つの事柄を勉強する前に、F君と「国って何?」「戦争って?」「植民地とはどういう土地なの?」「どうして中国が清なの?」という一つ一つ知識を確認する作業が必要です。
    時間が許す限り、F君のゆるやかペースに合わせていくつもりです。

    08月03日 A君は現在体験学習中です。田中塾の体験学習には2つの意味があります。子どもが塾の学習を体験し、通塾できるか判断する機会。そして、田中がその子を観察し、親御さんからお預かりできるか判断する機会を持つことです。特に友達の紹介で入塾する場合、夜間に外出できるから家にいるより友達が集まるところに行きたいから、など「遊び」感覚を持って塾に通いたいと思う子どもが時折います。
     
    08月04日 Gさんが、高校見学に行って来ました。
    子ども達が見てくるものは大筋でいっしょです。
    「校舎がきれいかどうか」、「制服がかわいいかどうか」の2点です。
    ですから、エレベーターや冷暖房などの施設が整っている私立高校の評価は高いですが、反対に校舎が老朽化している県立高校は人気がありません。
    また、頻繁に学校見学へ行くことは感心しません。
    その時間を勉強時間にあてた方が、志望高校が自分に近づいてきます。
    親御さんの着目点は、通う高校生の服装や歩き方などから子供を厳しく管理できているかどうかを注目しているようです。

    08月05日  塾に通い始めて間がないのは、R君です。残念ながら学習する姿勢がまだ身に付いていません。小学生の範囲の復習などをしなければならないのですが、家庭学習でそれらを補うこともできません。まだまだ結果を出すには、相当な時間がかかるでしょう。それまで本人が辛抱できるかが鍵です。

    08月06日 お休みです。

    08月07日 B君はしばしば、理解できていないのに「分かりました。」と言います。
    消極的で臆病な性格で、その場を取り繕うことに精一杯かもしれません。
    想像すると小学生のある時期に「人に迷惑をかけたくない」「自分のために和を乱したくない」「解らないことが恥ずかしい」と思い始めたのでしょう。

    08月08日 「勉強の仕方が分かりません。」とFさんは、田中に訴えてきました。何年も田中と勉強してやっと出てきた言葉です。田中が待ち続けてきた言葉です。「無知の知」という格言のどおり、ここからEさんの飛躍は始まります。

    08月09日 H君は「暗算」ができることは頭の回転が速い証拠で、「暗算」ができる自分に誇りを思っています。
    しかし田中は「暗算」をせず、一行一行丁寧に計算しなさいと指導します。
    「計算は頭でするのではなく手でするものです。」と言い聞かせます。

    08月10日 新しい単元を学習する時にはいつも苦しむのが、Lさんです。
    物事を狭い範囲でしか見られない「視野」と「頑固さ」が、学習の妨げになっていたと思います。
    近頃ではずいぶん緩和されてきて、学習面だけでなく様々なことに接する気持ちに余裕が感じられます。

    08月11日 Yさんはよく「私には覚えられません」と嘆きます。英単語、漢字、歴史の名前などです。こちょこちょと練習しただけで、「私はだめだ」と投げやりになるのは悪い癖です。
    田中は「1回で覚えられるわけないでしょう。覚えて忘れていじけての繰り返しをしなければ、だめよ」と。

    08月12日 夏期講習を長期旅行のため欠席のD君から課題が郵送されました。
    あらかじめそのように手配していました。
    同じご要望があれば声をおかけ下さい。

    08月13日 お休みです。

    08月14日 今日から5日間は中学生の特訓授業です。
    自分の苦手な教科、または得意にしたい教科を集中的に行います。
    B君に国語の読解問題を中心に、R君は英文法、Eさんは計算の5日間です。

    08月15日 Qさんは、「やればできる」能力を持った子です。
    しかし「やればできる」能力を持った子は、他にたくさんいます。
    Qさんの課題は、その能力を現実に「やる」ことによって開花させることです。
    大部分の子どもは「やらない」ままで、自分の能力を生かし切ることができません。
    実際に「やる」習慣を取り入れられるかどうかに、かかっています。

    08月16日 猛暑の日が続きます。
    暑いのはみんな一緒です。
    「暑いから楽をする子」と「暑いけれどがんばる子」の差がはっきり出ます。
    子どもの性格や体質にもよりますが、今までの夏休みの過ごし方の影響もあると思います。

    08月17日 夏休み中、ご家族の旅行などで当所の名品などおみやげをたくさんいただいています。
    那須、日光、名古屋、北海道、長野、ハワイなどからでした。
    いただいたお菓子などは、子どもたちと楽しむことができました。
    個々にお礼を述べなければいけないところですが、この場にて感謝の気持ちを表したいと思います。
    お気遣いありがとうございます。

    08月18日 受験生にとって受験が自分自身の問題として、現実味を帯びる頃になってきました。
    自分を真っ直ぐに見つめるという経験を積むことになります。
    「目標を決める自分」「努力する自分」「不安を覚える自分」などなど。
    目をそらさず現実の自分を直視して、また「限界を知る」というのも大切な成長の糧だと思います。

    08月19日 Hさんは、塾に通い始めて間がありません。
    何事にもテキパキこなすのが苦手で、一つの作業に時間を費やしてしまいます。
    塾では「計算」「漢字練習」など基本的なことを重視していますが、「文章題」「図形」などに今後は取り組みたいと思っています。
    読書をする子どもなので、将来的に学習に「慣れ」が生じてくると伸びてきそうなタイプです。

    08月20日 お休みです。

    08月21日 浪人生R君の「理学療法士について」の作文です。

     「理学療法士とは、病気の後遺症などで身体に障害を持ち、低下した運動能力を標準まで戻し、一般的な生活動作を行えるようにするプロフェッショナルである。
    また、身体の療法だけではなく、事故などでショックを受け心を閉ざしている患者への心の治療も理学療法士の仕事の一つである。
     最近では、勤務先が病院だけではなく大学やプロの野球チームやサッカーチームに、理学療法士が一チームに一人所属するようになってきている。
    しかし、プロのチームに所属するには豊富な経験や語学力が必要とされているようだ。
     病院勤務では、患者一人一人の精神状態やケガの回復具合を理解し、患者のリハビリに対する意欲心を損なわないように、会話したりリハビリの方法に気をつけてやらなければならない。
    私自身も昔ケガをして、リハビリを受けたことがある。
    その時に、患者がつまらなそうにリハビリを受けてはいけない印象を持った。
    また他の患者も自分に話しかけてくれたりして、楽しくリハビリを受けることができた。
     今、理学療法士は増加してきているが、まだまだ人員が足りない病院もあるだろう。
    それは、都市に人が集まっているからである。
    これからはもっと熱意を持った人を増やすべきである。
    そのためには、学生の時にたくさんの経験をさせ、やる気を向上させるべきだ。
    私も常にやる気を持ち、頑張って行きたいと思う。」

    08月22日 F君には「一次方程式」を教えています。
    2学期の予習です。
    分数や小数などの小学生の復習も同時に行っているので、時間はかかります。
    めんどうくさがりやの性格では、複雑な計算ではミスをしてしまいます。
    一行一行、確実に、心を落ち着かせて解かせなければなりません。

    08月23日 夏休みも残りわずかです、9月に入り学校が始まると、運動会、文化祭、部活の大会などで子どもたちは忙しくなります。
    季節の変わり目などで体調や心のバランスを崩すことがないように気を遣います。

    08月24日 田中先生を手伝うCより。
    「あっという間に夏休みが半分終わってしまいました。
    9月上旬に中国へ旅行へ行って来ます。
    旅費が思ったよりもかかるので、8月はバイトと課題で遊びに行けませんでした。
    初めての海外なので少し不安ですが、楽しんで来ようと思います。
    しかし、中国人の友人に『水は飲むな』『人ごみではカバンを抱えろ』『物を買うときは強気で』などなど注意をいただきました。ますます不安になってしまいましたが、色々勉強できたらいいなと思います。」

    08月25日 学校の国語の宿題にX君は疑問を感じています。
    古文の原文と口語訳をノートに写すことが課題なのですが、量が膨大なようです。
    学校の先生は「集中力を高める訓練です。」とおっしゃっているようですが、納得いかないようで渋々鉛筆を動かしています。