5月

  • 05月26日 効果的な「叱り方」とはあるのでしょうか?
    子供が親に殺意を抱く事件などを悲痛な気持ちで見ています。
    これまで多くの子供達と接し、試行錯誤を重ねた末のテクニックをまとめてみます。

    ・子供に正しいこと、理屈が通っていること、社会道徳的なことを述べても効果はありません。なぜなら、それらは端的な言葉で伝えられないからです。
    ・「叱る」ときには暴力的または圧倒的な姿勢で、子供を萎縮させないこと。
    ・現在の子供の能力や性格を考慮し、頑張れば出来るハードルを具体的にわかりやすく提示すること
    ・「叱った」後は、一緒に遊ぶ、褒めるなどそのエネルギーの何倍もフォローすること。

     つまり田中が理想としているのは「コーチング」に近いかもしれません。
    遺恨を残さず、前向きに「よし、頑張ってみようかな」と自信を与えるきっかけです。
    子供の欠点ばかりの羅列型や「お母さんの言うことを聞かないから、こうなるんです」など責任追求型は、マイナスのコンプレックスを増長するだけに思われます。

    05月27日 定期テスト前の10日くらい前からは、塾ではその準備に入ります。休日も塾で補習をしますが、親子で勉強することも大切だと考えています。試行錯誤をして獲得した親御さんの勉強方法を、子どもに伝えられる機会だと思います。さらに、「なぜ勉強するのか」「勉強することが将来の子どもにどう関わるのか」を、語れる絶好の機会だと思います。

    05月28日 定期試験の補習をしました。

    05月29日 Bさんの成績が、ぐっと伸びてきました。
    不器用な子供は、時間はかかりますが、コツコツまじめに進めることで確実に伸びます。
    逆に器用な子だけれども面倒くさがり屋の子供は、いい時と悪い時の格差が激しいように思われます。
    成績が安定しません。

    05月30日 国語の読解問題の学習中、「めずらしい」の反対語を「めずらしくない」と答えるFさん。
    真面目に答えようという姿勢ですので誤答ではありませんが、Fさんの語彙力不足を感じます。

    05月31日 今春から通塾を始めたEさんは、間違えることを極度に恐れています。
    よく「やばい」「全然~」など消極的な言葉を使います。
    かなり以前から発症しているようです。
    田中は間違った時こそ笑顔で、「間違えることは深刻なことではなく、何でもないことだよ」と接しています。
    学習中にリラックスできること、怖がらないこと、遠回りに見えるかもしれませんが意識改革が必要です。

    06月01日 テスト前になると神経症的になるM君。
    いくつかの原因はありますが、親の狼狽と共振し増幅している点もあるように思えました。

    06月02日 受験生が内申書を気にするようになりました。
    内申書がどういうものかの正しい知識なしで、たんに心配している子供もいます。
    少しずつ説明をしています。

    06月03日 Nさんが社会が苦手な理由は漢字力の欠落です。
    読めない漢字をそのままにし、一字一字がもつ意味を理解しようという姿勢が必要です。

    06月04日 Fさんは計算をよく間違えます。
    やり方はしっかり理解しているのにです。
    計算は一行一行、ていねいに進んでいけば、間違えることはありません。
    計算することに集中すること。
    時間を費やし、きれいな字で、ノートに過程を書くことが大切です。
    計算をすることは一種の精神鍛錬だと思います。

    06月05日 S君、中間テストで5教科学年1番でした。
    次は3教科も達成して下さい。
    数学の問題を読む視野が広くなるとかなうかもしれません。

    06月06日 勉強した結果は、2,3ヶ月後になって形に表れるようです。
    今回の中間テストの結果が良かった子供は、春期講習の学習が順調だったと言えます。
    反対に、1学期の期末テストが芳しくなかった子どもは、5月のゴールデンウィークの過ごし方を反省しなければなりません。

    06月07日 D君の学校の先生は、授業中によく野球やサッカーの話をなさるようです
    。しかし、それらに興味がないので、「そのような話より、しっかり問題の説明をしてほしい」とD君は不満に思っています。

    06月08日 「習わないところは勉強しなくてもよい。」という固定観念をFさんらは持っています。
    学年による学習する漢字管理、例えば「習わない漢字は使ってはいけない」と言われた指導の弊害だと思います。

    06月09日 中学2年生の英語が、難しくなってくる頃になりました
    。これまでなんとなく読んだり書いたりしていて、英文法をないがしろにしてきた子供がつまずく時期です。
    反対にていねいに勉強してきた子供が、急に英語がおもしろく感じられ、得意科目にすることができる時期でもあります。

    06月10日 理学療法士を目指しているR君と小論文対策もしています。
    医療全般の問題はもとより、年金や高齢化少子化などの時事問題も話題にしています。
    新聞の切り抜きを課したスクラップブックもずいぶん厚くなってきました。

    06月11日 「勉強の仕方がわかりません」と訴える子供がいます。
    勉強をしたことがない子供こそ、この問いが出てきます。
    田中は「勉強とは作業です」と言うだけで、計算や漢字練習なりノートまとめなり手を動かすことから始めます。

    06月12日 今春社会人になったT君が突然の訪問。
    会社を辞めようか悩んでいるようです。
    労働時間のこと、上司のこと、仕事内容のこと、将来のビジョンなど一通りの話をしてくれました。
    結論はもう少し頑張ってみるということでした。
    また、話をしにおいでね。

    06月13日 中学3年生の会場テストについて。
    毎年、秋以降3回から5回程度の受験を勧めています。
    「総進図書」主催のテストで、近隣の中学校の実力テストはこのテスト会社のものを使用しているようです。
    夏以降、受験希望者にはお知らせします。
    近くの本屋さんなどで申し込みは可能ですが、塾で一括購入しますので、多少の割引の値段で提供できますし、強制的に受験させることもできます。
    また、「Vモギ」など他の会社の会場テストを受験する場合は注意が必要です。
    偏差値はテスト会社の統計により独自の数字がでてきますので、その解釈が難しいです。
    その場合は田中に相談ください。
    詳細は面談などで保護者にご説明するつもりです。

    06月14日 A君が「本屋さんで問題集を買ってきました。」と見せてくれました。
    着る服を自分で選ぶように、問題集や参考書を選択しようという姿勢が表れてきたのは、A君が成長したのかもしれません。

    06月15日 今日は千葉県民の日で、学校はお休みでした。
    先日、「先生、県民の日は塾はお休みだよね」
    「違うよ。先生は東京都民だから、休まないよ」
    「ふーん。それなら、都民の日は、お休みになるよね」
    「そうしようね」。
    しかし、都民の日で塾の授業が休講になったことは一度もありません。
    なぜなら誰も都民の日になると忘れてしまうからです。

    06月16日 たとえば「2×3」の解答はすぐわかりますが、「2×3×4」の解答に時間がかかる子供がいます。
    「2×3」の答を一時的に頭の中のテーブルのような場所に保存し、それを活用できないようです。
    このようなテーブルを持っている子供は、頭の中でいろいろ考えることができるのですが、テーブルを持っていない子供は手間を惜しまず、ノートなどで代用する方法を身につけなければなりません。

    06月17日 E君が算数の立体の単元を勉強しています。
    繰り返し同じパターンで勉強していますが、よく理解できないようです。
    理由は、紙に書かれた平面の図形が、E君の頭の中で立体として捉えられないからだと思います。

    06月18日 お休みでした。

    06月19日 休日ですが、定期テストのために補習を行いました。
    慣れてくると自分で計画を立て、まとめの作業、暗記の作業、演習の作業などを効率よくこなしていけるのですが、勉強のやり方が身に付いていない子供には、なるべく塾に来てもらい、手取り足取り指導しなければなりません。
    しかし、塾に依存しすぎる子どもに対しては、突き放すこともあります。

    06月20日 いつもニコニコ勉強しているDさんですが、テストの準備をしているうちに険しい顔になってきました。
    「私は、できが悪いからこんなに覚えられません」と気落ちしています。
    「そうだね。全部は無理かもしれないけれど、確実にいくつかは覚えられるはずだよ」と励ましました。
    だれでも一度に覚えようとしても覚えられるものではありません。 

    06月21日 C君が、テストに向けて奮闘中です。
    何でも○番以内の順位にはいることができれば、欲しがっていたものを買ってもらえるそうです。
    しかし「自分には無理かな」と自信はなさそうです。

    06月22日 田中先生を手伝うBより
    「今月の頭に、南千住で初めて御神輿をかつぎました。
    毎年ある祭りですが、いつもは見ているだけで、かつぐのは初めての事です。
    南千住の御輿は今年から女性だけの御輿ができて、一日目は昼から夕方まで女性だけでまわりました。
    提灯が飾ってある家の前で扇をして、かついでは休憩がありの繰り返しで、休憩するお家の方からの差し入れが休憩する箇所であるので、お腹はいっぱいになってしまうし、思っていたよりとても重いので、肩がものすごく痛くなってしまいました。
    あと、何よりもお酒を飲まなければならないのが大変でした。
    しかし、女だけでかつぐ御輿もまたかっこよかったです。
    二日目は男性も女性もまじって一日中周り、夜は国道をとめてかつぎます。
    初めての体験でものすごい疲れましたが楽しく、いい体験ができました。」 

    06月23日 たとえば「スリランカ」という言葉があります。
    どこにあるかわからないけれど、たぶん国の名前だとわかる子供は、社会科を得意科目にすることに、そう時間がかかりません。
    ところが、「スリランカ」が食べ物の名前なのか動物の名前なのかさえ、把握できていない子供には、「スリランカ」が国の名前だと、教えることから始めるしかありません。

    06月24日 中学生の期末テスト期間中。
    特に中3の子供たちは、少しでも内申点を上げようと、より一生懸命に勉強しています。
    しかし、Cさんらは、未だに受験生としての自覚がありません。
    今までと同じような準備では、成績は下がりますよ。
    芸能人のことやファッションの噂ばかりに一喜一憂しないで、自分の将来のことを真剣に考えてください。
     
    06月25日  テストが近いEさんは、早い時間に来ました。
    「先生、テストの準備をどうしよう。」と半べそ状態。
    「前もって試験があることがわかっているでしょう。」とEさんをいさめます。
    しかし、どんなに困っても田中先生なら何とかしてくれるという甘えがEさんにはあります。
    少しずつ突き放す時期が来ています。