8月

  • 08月26日 親御さんから、学力を伸ばすために子供とどう接しているのかを尋ねられることがあります。
    田中は『「子供を信じること」「子供の自然に任せること」の2点を根気よく続けているだけです』と答えます。
    短絡的に子供の能力を判断したり型にはめようとすると、たいていはうまくいきません。
    また、数多の子供と接しても、客観的に分析できるものではありません。
    奥底に秘められた潜在能力にはしばしば驚嘆します。

    08月27日 お休みです。

    08月28日 Sさんは「家にいると勉強ができません。」とよく言います。
    田中は「それでは家に帰らなければいいんだね。」と冗談で返します。
    家庭学習の重要性と合理性を説得しますが、「家で勉強できないから塾に来ているのです」という意見にも一理あります。

    08月29日 高校生のM君と進路の話をしました。
    大学を選ぶということは、将来の職業とリンクします。
    いろいろな選択肢を吟味しながら、自分の存在を見つめ直し、自分の人生観を確立する作業です。
    現時点でどの学部や資格が就職に有利かは、M君が卒業する時期に変化している可能性もあります。

    08月30日 塾の先生の間には「学力が芳しくない子どもの鼻と耳を疑え」という考え方があります。
    学校の検査で指摘されなくても、慢性的に冒されていると何かしらの影響を及ぼすことがあるようです。
    田中の経験では、「しょう」「しょ」「しょっ」「しお」「しほ」などが聞き分けられるかどうか、または正確に発音できるかなどを気にしています。

    08月31日 今日は、夏期講習最後の日です。
    Dさん、Mさん、G君などは、十分に時間をかけ、苦手な科目を克服できました。
    特にDさんは苦手な数学ざんまいの夏でした。
    彼らはやり遂げたという達成感を感じていますので、自分に自信がつきました。
    夏の成果が熟し結果として表れるのには、そう時間がかからないでしょう。

    09月01日 2学期の授業が今日から始まりました。
    学校が始まり、運動会の準備などで、中学生は少々疲れ気味のようです。
    学校行事に積極的に参加することはもちろん意味のあることですが、それをだしに使って勉強することを怠けてはなりません。

    09月02日 受験はただ合格すれば良いというわけではありません。
    その子が在学中に、どれだけ成長できるかが肝心です。
    B君のように「なに、くそっ」という意気地やプライドが見られない子どもには、低位で入学させるよりはランクを下げて、ある程度余裕を持って入学させるべきかもしれません。

    09月03日 Nさんの近頃の学力低下を危惧しています。
    大人になりかけの時期的なものだと思いますが、集中力が欠如しています。
    芸能人の話題や服装、髪型などに興味を奪われています。
    塾では、成績を上げる学習から下げない学習に転換せざるを得ません。

    09月04日 E君は英語が苦手です。
    しかし、E君の英和辞書は、他の子どものより真っ黒になっています。
    それだけコツコツと努力して取り組んだ証拠です。
    忘れてしまって同じ単語を調べる姿に不憫を感じながらも、ほめてやりたいと思います。 
    09月05日 U君がおやすみでした。
    運動会の応援団で心労がたまっている故でした。
    しかし、夏休み中に「特訓授業」などで予習してありますので、心配はいりません。
    親御さんもU君の体力の限界をご存じですので、先に手を打たれたようです。

    09月06日 中3が公民を勉強しています。
    地理や歴史は苦手でも、公民になると興味を持つ子供がいます。
    だんだん大人になってきて、自分のこと以外の社会の動きなど外部に目を向けることができるようになった子どもです。
    また、ご家庭で新聞やテレビのニュースの話題をよくされている子どもは、抵抗なく勉強しているようです。

    09月07日 今までは、友達といっしょでなければ、塾に来られなかったFさんが、一人で来られるようになりました。
    授業時間より早く来て、わからないところを質問したり、決められた曜日以外にも来られるようになれました。
    田中との信頼関係が少しずつ形成されています。
    本当の意味での塾生になれたと思います。

    09月08日 器用な子供は、その問題を半分位しか理解していなくても、何となく正解を見つられます。
    逆に9割以上理解しても、正解を見つけられない子どもがいます。
    W君がそうです。知識や基礎は身に付いたはずです。
    あと一息で頂上なのですが、何かの引っかかりを突破できないようです。

    09月09日 一度や二度くらい勉強したから、それを理解できるわけではありません。
    時間が経てば忘れてしまいます。
    親御さんがご家庭で子どもを教える際に、子どもの記憶力や理解力を過大評価すると「何でこんなことも分からないの。何ですぐに忘れてしまうの。」と感情的になる場合があるようです。
    効果的なのは、同じパターンの問題を忘れかけているだろうと思われる頃に、もう一度勉強し直すということです。
    その子どもが、忘れる時期を観察することです。

    09月10日 お休みです。

    09月11日 近隣の中学校では、運動会が終わり、やっと勉強が始まったようです。
    学校では7月の上旬から丸2ヶ月間は授業を行わなかったことになります。
    特に、応援合戦での興奮を冷ますのに時間がかかる子供がいます。

    09月12日 スタッフのミーちゃん先生が中国に小旅行してきました。
    おみやげは本場の月餅です。
    子供の舌には合わない味ですが、一緒に試しました。
    一口食べて捨てる子、頑張って全部食べる子、「お母さんに持って帰ります」とカバンに入れる子など、性格の一面が表れます。

    09月13日 塾の宿題をいつやるかは、家庭の範疇だと考えています。
    Dさんは必ず塾から帰って済ませます。
    E君は塾のない日に片づけます。
    B君は塾に行く間際の短時間に、形だけを整えてきます。

    09月14日 A君は、父親の思うようにならない自分に自信をなくしています。
    よく「父さんはこうしろ~」「父さんはこうした~」「だから、おまえもこうしろ~」と言われ、彼なりに素直に努力はしています。
    しかし、本人は「父さんの言うことは正しいが、僕は父さんと違う」と思い始めています。
    田中は「A君は優しすぎるところがあって、人を押しのけることができないね。
    将来の職業に幼稚園の先生などもいいかもね。」
    すると「そういうのが自分向きかもしれませんね。」と微笑んでいました。 

    09月15日 W君は入塾してから数ヶ月経ちましたが、まだリラックスして勉強ができません。
    長期間における勉強に対しての劣等感から、身体が緊張してしまい知識を吸収する準備ができていません。
    その準備ができればあとは時間と量の問題です。
    今は辛抱の時です。

    09月16日 C君は相対的に身体が小さくひ弱な印象を与えますので、親御さんは大事に育てきているようです。
    しかし、田中にはC君のたくましさや図太さが感じられます。
    親御さんの過保護や過度の心配が、成長のマイナス面に働いていると見受けられます。 

    09月17日  お休みでした。

    09月18日 祭日は早めに切りあげていますが、田中は塾にいます。
    通塾日の中学生の子供には来るように声をかけています。
    小学生には親御さんからご連絡いただいて、都合を合わせて授業をしています。

    09月19日 G君は、「合わない服」を着せられているような家庭学習をしています。
    一生懸命努力する子ですが、空回りしています。
    ご家庭にある問題集や参考書が気になるようで、見えないように塾で預かっています。

    09月20日 漫画が好きなE君ですが、家の方針なのか、漫画本の蔵書がないようです。
    しかしどうしても読みたいので時間を見つけては、本屋やコンビニで立ち読みするために巡回しています。

    09月21日 田中先生を手伝うCより。
    「夏休みにツアーで中国へ行って来ました。
    最初に北京、その後に上海へ行きました。
    まず、最初に驚いたのが、車、自転車の多さです。
    車線が引いてある意味があるのかと疑問に思ってしまうくらいめちゃくちゃで、クラクションが鳴りっぱなしで車が動いていました。
    また、北京は街中にオリンピックの宣伝が流れていました。
    北京で最初に行ったところが王府井という所で、屋台のようなものがずらーっとならんでいました。
    夜に行ったので、のんびりできませんでしたが、ショッピングができるところもあり、マクドナルドや、ハーゲンダッツ、ケンタッキーなどもあって、おもしろかったです。
    私が想像していたよりも、ずっときれいでした。
    あとは、天安門、万里の長城など観光名所へ行きました。
    万里の長城は、ものすごい急で、階段になっているのかと思っていたら、坂だったので、とてもきつかったです。
    降りるときが恐かったです。
    向こうの人から見ると、日本人とすぐわかるようで、行くところ行くところ、物売りの人が近づいて来ました。
    観光名所で商売をしている人たちは日本語が上手な人が多かったです。
    いろいろな店員さんと話をしましたが、自分よりも若い子が多くて驚きました。
    上海は、北京よりもきれいで、発達していて、格差の違いに驚きました。
    上海の人によると、日本の銀座のようなものと言われましたが、私の印象だと、銀座とはだいぶ離れている様に思います。
    オフィスビルにまでライトが煌々としていて、街が異様に明るかったです。
    買い物は上海のフリーの日を使ってしました。
    日中関係で、いろいろと問題があったので、不安でしたが、みんなすごくいい人ばかりで、むしろ、日本人が好きな人も多く、親切に道を教えてくれたり、売っている場所を教えてくれました。
    また、発音が違うと、直してくれる人も多かったので、四泊五日という小旅行のなかでも色々学べるものがありました。」

    09月22日 この時期より中学2年生の勉強が、急に難しくなってきます。
    数学は「関数」、英語は「不定詞」。
    特に、「不定詞」の単元は、形容詞、副詞などの国語の文法の力も必要になります。
    小学生の頃から、遊びながら英語の先取り学習をしていた子が、つまづくのもこの頃です。

    09月23日 祭日ですが呼び出しと補習です。

    09月24日 高校受験生の何人かが、江戸川大学で会場テストを受けてきました。
    自分の力を出し切れない子どももいたことでしょう。
    「総進図書」主催のテストで、近隣の中学校の実力テストは、このテスト会社のものを使用しているようです。
    受験まで計3回以上、会場テストを受けることを勧めています。
    また、他の会社の会場テストを受験する場合は注意が必要です。
    偏差値はテスト会社の統計より独自の数字がでてきますので、解釈が難しいです。
    その場合は田中に相談ください。

    09月25日 内申点が気になる中3には、早々と定期テストの準備をしています。
    家庭学習では、英単語、漢字、理科の2分野などをこなし、塾では、数学、英文法、公民の言葉の意味などを処理する役割分担ができることが、一番の効果的な学習方法です。