2月

  • 02月26日 国連「子どもの権利条約」の成立に影響を与えたヤヌシュ・コルチャック先生(1878~1942ポーランド)の理念を大事にしています。
    いくつかを抜粋してみました。
    「子どもは愛される権利をもっている。
    自分の子だけでなく、他人の子どもも愛しなさい。
    『愛』は必ずや返ってくる。」
    「子どもを一人の人間として尊重しなさい
    。子どもは『所有物』ではない。」
    「子どもも過ちを犯す。
    それは、子どもが大人より愚かだからではなく、人間だからだ。
    完全な子どもなどいない。」
    「子どもの悲しみを尊重しなさい。
    たとえそれが失ったオハジキ一つであっても、また死んだ小鳥のことであっても。」
    「子どもは幸福になる権利を持っている。
    子どもの幸福なしに、大人の幸福はあり得ない。」

    02月27日 「うちの子供は全然本を読まないのです。
    だから、国語の成績がだめなのです」
    と悩んでいらっしゃる親御さんは、多数おられます。
    むしろ、教育においての永遠の課題の一つだと思います。
    田中もこれといった効果的な方法論がなく、模索中です。
    「国語の成績」や「読解力」といった目的のためだけに、本を読ませることはなかなか困難です。
    本のおもしろさを積極的にアピールしながら、日常的に使っている「話し言葉」を「書き言葉」風に改める作業をし、子供の想像力が言葉になったときに、耳を傾けて会話する機会を多くするようにしています。
    J君も本を読みません。
    そこで物語を一緒に創作することにしました。
    主人公はJ君と田中です。
    休日にお弁当を持って、出かけることから始まりました。

    02月28日 田中塾の折り込み広告が配達されたはずです。
    塾の雰囲気と考えを表現できるように、また、誇張や嘘がないように、子供たちに意見や感想を尋ねました。
    「学力による階層化」を何とかしなければならないという、義務感を痛切に感じます。
    特に心配なのは小学生です。

    03月01日 中1,2年生の期末テストがありました。
    3学期のテストは範囲も広く、地の力が現れます。
    小手先の学力では通じません。
    入塾してから半年がたつB君、そろそろ結果を出してくれるような顔つきになってきました。

    03月02日 子供たちの言葉づかいには気をつかっています。
    特に助詞です。例えば「先生、次、社会ですか?」とFさんが言えば、「先生は人間ですから、今も次も社会にはなりません」などです。
    そうして「先生、私は次に社会を学習すればいいですか?」と訂正させます。
    同様に「見れる」「食べれる」などの「ら」抜き言葉は厳重に指導しています。

    03月03日 期末テストの結果が出てきています。
    P君の数学は高得点でしたが、国語が思わしくありませんでした。
    しかし田中は「数学がこんなにできるのだから、国語だって努力すれば良い結果が出ますよ」とは言いません。
    一つの言葉で「ほめて」「諭す」ことが困難だからです。
    とにかく数学の好結果を認めて、ほめて、P君に自信を持ってもらいます。

    03月04日 中3になると学校で、実力テストが数回行われます。
    広範囲の単元から出題されるため、応用力や読解力が未熟な子供は、よい成績を残せない場合があります。
    その対策はもちろん必要ですが、それにくよくよして萎縮するより、普段の授業や定期テストなどをコツコツまじめに取り組むことで、よい受験の結果を出せるはずです。

    03月05日 お休みです。
    03月06日 千葉県立高校の発表がありました。
    R君が残念なことに辛酸をなめました。
    何日か前にR君の親御さんが塾に来られ「田中先生、結果はわかりませんが、これまでの苦労ありがとうございます。
    精一杯していただいたと思っています」とご丁寧な慰謝をかけていただきました。
    この言葉にどれだけの励ましを与えられたかわかりません。
    ありがとうございました。

    03月07日 花粉症の子供たちが苦しむ季節になってきました。
    対策として教室に大型の空気清浄機を設置しました。
    効果抜群は微妙みたいです。

    03月08日 D君は勉強中、お腹が痛くなるときがあります。
    がんばれる子供ですが、少しでも境界線を超えるとトイレに駆け込んでしまいます。
    徐々に境界線は上がってきてはいますが、まだまだ精神的な成長が待たれます。

    03月09日 3月より何人かの子供たちが、体験学習をしています。
    田中としては少なくとも2,3回は授業を受けさせ、観察したいと思っています。
    一度入塾され、お預かりすることになると、ほとんどの子が中学を卒業するまで、一緒に勉強することになります。
    現在の学力やスピードは重視していません。
    それらは塾の中で調整できるからです。
    あえて子供に求める事柄は、その子供が「知識を増やしていく喜びを体感できる資質」を持っているかどうかだけです。

    03月10日 来月から高校生になるEさんは、同じ出身中学校から通う生徒が一人です。だれ一人知り合いはいないわけです。最近、友達ができるかどうか心配しています。「初めての自己紹介の時にはなんて言おう。」「隣の席になった人に何て声をかけよう。」「どんな部活に入ったら、たくさん知り合いが増えるのだろうか。」といろいろ心配しています。

    03月11日 現在中2の子供たちに、受験というイベントを乗り越えてもらうために、少しずつ自覚してもらおうと思っています。
    当初は情報の伝達からです。
    「受験のシステム」「内申書の意味」「推薦の基準」「進路の選択の方法」などなどです。
    まだまだ時間がかかりそうです。

    03月12日 お休みです。
    03月13日 Eさんの進学する高校では、入学までに文学作品を3編読み、読書感想文を書くことを課しています。
    50編の中から選ぶのですが、相談を受け、田中が選びました。
    高村光太郎「智恵子抄」、ジイド「狭き門」、遠藤周作「沈黙」です。
    将来の糧になるはずですから、じっくり読んでくださいね。

    03月14日 本日はホワイトディーでした。
    例年ですと、女子全員とチョコをいただいた保護者にお返しをしていましたが、今年から割愛させていただきます。

    03月15日 英単語や漢字を覚える方法はいろいろあります。
    暗記カードやまとめたノートを作ったり、一枚の紙に声を出しながら、繰り返し練習したり、トイレの壁に単語表を貼り付けたりなどです。
    暗記する時間には個人差があります。
    時間がかかる子どもが、自信をなくしている時には、少しでも覚えられたことにほめてやり、継続できるように、励ますようにしています。

    03月16日 テスト結果の反省で「時間があれば、全部できた。ケアレスミスがなければ、もっとできた。」とHさんは残念そうでした。
    しかし田中はそのように楽観的には分析していません。
    演習量が足りないようです。
    少しの勉強時間で満足している傾向を直さなければなりません。

    03月17日 小学生のF君は通塾して1年間が過ぎようとしています。
    入塾の時親御さんは、「この子はいつもボーッとして、心配しています。」とのことでした。
    しかし、最近は顔つきが変わり、覇気が出てきたようです。
    先日もF君が電話で、「先生、塾の宿題が終わっちゃったのですけれど、もっと進めてもいいですか?」と。
    向学心にあふれています。

    03月18日 明日は田中の公称25回目(?)の誕生日でした。
    卒塾生らが訪れ、祝ってくれました。
    K君から就職が決まった吉報を聞きました。
    Dさんも近況と兄弟たちの話をしてくれました。ありがとう。
    Aさんは、「あれ、今年も25回目なんですね。」と冷ややかでした。

    03月19日 お休みです。
    03月20日 高校受験を終えたMさんは英会話教室に通おうと、いくつか体験学習をしています。
    好感触を得たようで、契約しようとしていましたが、田中は再考を促しました。
    いろいろとトラブルの噂が絶えない教室だからです。
    TVの宣伝が派手である、月謝制ではなく前払いチケット制である、キャンペーン中で契約を急がせる場合は、要注意です。(後日談、この英会話N社はまもなく倒産しました。多数の生徒が多額の損害を受け社会問題となりました。Mさん良かったですね)

    03月21日 お休みです。
    03月22日 この時期はしばしば、合格の吉報を携えて、親御さんが来塾されます。
    志望校が決定するまでの子どもの心の過程や、その経験を通して現れた長所や短所、そして、今後の課題など、田中の側からお話ししたいことは山々あるのですが、タイミングが悪く、いつも挨拶だけになってしまいます。

    03月23日 田中先生を手伝うCより。
    「もう三月も終わりに近づき、新学期が始まろうとしています。
    私は早くも大学三年目を迎えようとしています。
    私の学校は三年生から校舎が変わるので、少し楽しみです。
    しかし、今年から就職活動が始まるので少し憂鬱だなというのが本音ですが、自分のやりたい職につけるように頑張ります。
    新学期が始まって、春休みぼけしないような規則正しい春休みを送ってください。」

    03月24日 中学3年生の最後の授業をしました。
    高校に上がってつまずかないように、数学、英語を予習することができました。
    理科は「イオン」の単元を勉強しました。
    長年一緒に勉強した子どもですので、「きっとこの単元は引っかかるかもしれない」と予想できます。
    ある程度の余裕を持って進学させることができました。
    「合格したから、塾は終わり」と考えておられる親御さんが多いなか、最後まで通っていただき感謝しています。

    03月25日今日より春期講習が始まります。
    全学年「計算」を重視した授業になっています。
    「計算」の出来具合とその子どもの性格には、因果関係があるように思います。
    「落ち着いている」「丁寧である」「集中力がある」子どもは得意なのですが、反対に、「面倒くさがり屋である」「イライラしている」「雑である」子どもは、なかなか正解にたどり着けません。
    「計算」の時間は、心の鍛錬の時間でもあると考えています。