6月

  • 06月26日 大勢の子どもたちに接して、「叱られていない」子どもと同じくらいに「叱られすぎ」の子供に出会うことがあります。
    様々な事情やしつけ観はあると思います。
    子どもを「自由に」「個性的に」育てたいと、あえて「叱らない」選択をしている親御さんもいますし、「叱る」ことに慎重で「叱れない」親御さんもいるようです。
    Mさんは「叱られすぎた」子です。
    他人の話を聞く姿勢はできていますが、「はい、はい」と素直さを演じる処世術でしかありません。

    06月27日 同様に「褒めること」についてです。
    「褒めすぎると子供が調子に乗る、だらける」という慎重な考えはあります。
    襟を正す緊張感が不可欠だと。
    しかし田中は褒めすぎることに弊害はないと考えています。
    子供も大人も褒められて悪い気はしませんし、緊張がほぐれ素直な心が前に出てきます。
    積極的活発的な機動力になります。
    極端ですが、問題を間違った時や忘れた時にも褒めることがあります。
    「きれいな間違え方だね」
    「見事に忘れて気持ちがいいね」など。
    「間違った」「忘れた」というマイナスのコンプレックスが積み重なるのを防ぎます。

    06月28日 塾にはパソコンが5台あります。
    1台は田中専用ですが、他は自由に子供たちに使ってもらっています。
    パソコンで漢字練習や社会の知識の確認、また英単語の復習などを行っています。
    様々な学習ソフトを試してみて思うことは、既知の知識の復習をすることには適していますが、新しい知識を教えることは苦手なようです。
    また、ペースが遅い子供には全く不向きです。

    06月29日 入塾して間もないBさんは、学習に対する心配や不安が軽減され軽い躁状態です。
    自分の実力以上に全部を解決しようとしています。
    計画を立てているようでが、少々無謀です。
    計画通り進まなかった場合の「嫌気」も心配です。
    この辺でクールダウンを促してみます。

    06月30日 Eさんの問題の解き方は個性的です。
    問題をじっくり読み問われている意味を解釈し、自分の知識と照らし合わせて解答を論理的にみつけることができません。
    ただ何となく、かけたり割ったり引用したり教科書の太字を意味もなくなぞってみたりするだけです。
    テレビゲームの過程を省略して、攻略しようとする行為と似ているかもしれません。
    言葉をつかって考えるということの訓練が必要です。

    07月01日 期末テストの結果が出そろいました。
    過去最高の順位を得た子供が何人かいました。
    その子に共通していることは、「自信」と「欲」が出てきたということです。
    特に中3の子供の中で「受験」を意識し始めた子供から、学力は上がっていきます。
    そうでない子は、現状維持が精一杯です。
    意識改革が必要ですが、上手にコントロールできないと劣等感にさいなまれます。

    07月02日 お休みです。

    07月03日 某中学1年生の数学のスピードが、著しく速いことに気が付きました。
    算数から数学へ思考を切り替えるには手間と時間がかかるのですが、マニュアル通りの進め方です。
    さらに期末テストの問題内容を見ると非常に難しいです。
    とまどっている子供には、基礎力の重要性を納得させ焦らず時間をかけるしかないと思っています。

    07月04日 進学する学校を訪問する機会が増えてきました。
    子どもたちは「校舎がきれい」「制服がおしゃれ」「教室にエアコンがある」「部活が楽しそう」などに目を向けがちです。
    その学校の良い面のみアピールされますので、冷静な視点や批評心は不可欠です。
    親御さんは、在校生の表情や服装などに着目しているようです。

    07月05日 親御さんとの面談期間中です。
    いくつかを簡潔に紹介します。
    面談日は日付通りにはなっていません。
    親御さんからよく尋ねられる問いは「客観的に見てうちの子はどうなのですか?」です。
    少子化や子育ての環境が孤立化し、他の子供と比較できる機会が少なくなっているようです。

    07月06日 「精神的に不安定な時期が長い間続いてきましたが、
    最近は落ち着いてきました。成績も安定しています。
    これからは子供の地力が試されそうですが、子供を信じて見守っていきます。」

    07月07日 「子どもに手をかけすぎて、依存心の強さを助長させてきたように思います。
    学校の準備など子供が困らないように恥をかかないように、親が何でもしてきました。
    これからは少しずつ突き放し、自立心を養っていきたいと考えています。」

    07月08日 「うちの子供には、一つのことを集中してやり遂げる力が足りないようです。
    競争心もあまりありません。
    進学する高校で、本人がやりたいことを見つけられて、それを在学中に打ちこめるように願っています。
    そのような高校へ進学できるように希望しています」

    07月09日 「今年は高校受験です。
    田中先生から薦められたS高校について家族で話し合っています。
    『この子の学力では、S高校に入学できるわけはない』と考えていましたので、正直驚いています。
    本人はやる気満々ですが、親としては心配が先に立ってしまいます。」

    07月10日 「些細なことで神経過敏になり、感情的に一杯になってしまう子供です。
    勉強のことや進路のことで、必要以上に心配しているようです。
    しかし時間を上手に使えないので、何事にも中途半端になってしまいます。」

    07月11日 「おかげさまで勉強は順調です。
    順位も上がってきて自信がついてきた表情になってきました。
    しかし、安心しないで次の目標を持ってほしいと思います。
    集中力が出てきましたので、もう一段上を目指せると思います。」 

    07月12日 「塾で勉強を初めてまだ日が浅いのですが、
    塾から帰ってくる子供の顔がだんだん明るくなってきたような気がします。
    これまではわからないところを家でいっしょに勉強をしていたのですが、最後はいつも親子げんかをしていました。」

    07月13日 「受験生ですので、目標を決めて精進して欲しいと思っています。
    しかし、本人は近頃ませてきて異性の目を気にしすぎています。
    興味のあることは、髪型や服装ばかりです。
    時々強く叱るのですが、その時だけ素直です。
    受験を経験することによって、精神的に成長しつつ少しは意気地を見せてほしいと思います。」

    07月14日 「塾から帰るたびに、勉強した内容など話してくれます。
    あの子にとって、先生と言えば田中先生のことを指すようになりました。
    父母とも忙しくあまり話を聞いてやれません。
    子供がいろいろなことを田中先生には話しているようなので、これからもよろしくお願いします。」

    07月15日 「いやなことや無駄なことはしたくないと思っている子どもです。
    勉強は『田中先生の言うとおりしていれば大丈夫』だと子供は考えているので、自分からは自主的にやろうという気がないようです。
    そのような勉強方法でも成績が伸びていっているので、親の助言に耳を貸しません。
    塾に依存する態度がすぎるようでしたら、大いに叱りつけてください。」

    07月16日 休日ですが、流山おおたかの森駅近くの体育館で子供達と卓球、バスケ、バトミントンをしました。
    急に決めたことなので、塾生全員には声をかけられませんでした。
    教室では見られない表情なども観察できました。
    好評でしたので次回も企画したいと思います。

    07月17日 「眠っていた知識欲と向学心が表れてきて、楽しく勉強しています。
    苦手だった算数も、今では友達に教えられるようになったと喜んでいます。
    塾や学校の宿題も自分で決めて必ずやるようになりました。
    塾での社会の暗記が楽しいと喜んでいます。」 

    07月18日 「コツコツまじめに努力をしているようですが、本番のテストに弱い子です。
    学校の授業などでは居眠りをしているようです。
    部活など疲れていて家族にあたることもありますが、かわいそうに思うだけです。」

    07月19日 「おかげさまで1学期の成績が順調でした。
    親の目からこの子には勉強は向かないだろうと、半ば諦めていました。
    しかし、何事にも一生懸命取り組んでいるようです。
    こんなにもがんばれる子どもだと初めて分かりました。
    知らない間に大人になり成長していました。
    これからも無理をせず、身体に気を付けてがんばって欲しいと思います。」

    07月20日 「授業参観に行ってきました。
    数学でした。
    いつも消極的で、引っ込み思案な子どもですが、自分から手を挙げていました。
    黒板で問題を解く姿に、じんとくるものがありました。
    少しずつですが自信がついてきたように思えます。」

    07月21日 「なんとか学力不振から脱することができました。
    学校のテストなどで良い結果を出せるようになり本人は少々天狗になっていますが、ほめることはしません。
    『塾に通っているのだからあたりまえです。
    まだ上を目指しなさい』と釘をさしています。」

    07月22日 夏期講習が始まりました。
    お休みで朗らかな顔をしている子どもたちの吸収力は、普段より高いものがあります。
    特に小学生の算数「歩合」「百分率」「割合」の単元を集中的にできることは、後々の学力向上につながると考えています。
    高校受験の子どもたちは、これまで学んだことの総復習から始めます。

    07月23日 通信簿を何人かの子供が持って来ました。
    田中に見せてくれない子供もいますが、強制的な指導はしていません。
    ただし中3の子供の通信簿は、2学期になって学校に返す前にコピーを取っておくことをお勧めします。
    私立高校の説明会などで直接進路の先生とご相談する場合、コピーを携帯すると便利な場合があります。

    07月24日 田中先生を手伝うCより
    「今年ももう半分が終わり、夏がやってまいりました。
    今年は去年に比べ断然暑いです。
    室内と外の温度差で体調を崩しやすいので、気をつけて下さい。
    私の大学は7月中旬からテストが始まります。
    1,2年生の時に単位を取っておいたので、今年は去年の半分しかテストがありません。
    しかし、夏休み中の課題が思った以上にでてしまったので、今年の夏休みもそうのんびりしてられそうもありません。」
     
    07月25日 今春大学新卒で就職したD君が退職届を出してきました。
    4ヶ月弱の会社勤めでした。
    D君としては「悔しい、情けない」と自分を責めていますが、限界まで頑張った姿に多大な賞賛を惜しみませんでした。