Eさんの計算式
現時点で、もっとも田中塾に通い続けているのはSさんです。
小4から今日まで6年目を迎えています。
過去の最長記録は小4から通い始め中学、高校、浪人とちょうど10年間のKさんでした。
さらに小5から通い始め中学、高校までは塾生として、その後の大学4年間はスタッフとして、丸12年間在籍したMさんもいます。
Mさんは去年の秋、田中を結婚式に招いてくれました。
しかし、長期間田中塾に通える子どもばかりではありません。
Eさんは中3の春から通い始めました。
すると高校受験終了までの1年弱しかお預かりできません。(※現在特殊な事情以外高校生はお預かりしていません)
その限られた期間で、何をEさんに伝えられるかを選択しなければなりません。
田中が優先第一位にしたのは、「自分に自信を持つこと」と「やればできるということ」です。
これからのEさんの人生で大事にしてもらいたいモットーです。
その意味を学習を通じ一緒に経験します。
具体的には「どんな計算でも解けるようになること」を目標にしました。
田中がEさんの現時点の能力、性格などを考慮して選びました。
まず、これまで習った計算を全て復習することから取り組みました。
理解できていないところを掘り起こし、修復する作業です。
そこで田中はEさんに徹底させた約束があります。
・「途中式を必ず書くこと」
・「一行にひとつの作業しかしてはいけないこと」(移項して通分するなどの複合作業を禁じます)
ひたすらそれらルールを辛抱強く続けた結果、Eさんは中学3年間で習う計算を解けるようになりました。
毎日コツコツと、一行一行積み重ねれば必ず解答にたどり着けることを実感してくれたはずです。
最近では文章問題にも積極的に取り組めるようになりました。
そして今やこのルールを外す時が近づいてきました。次の段階に進みます。それは、
・「効率よく計算するために、できるだけ行数を短くすること」
そろそろどこの過程を省略できるかを自分で判断できる頃です。
「全ての計算を自分は解ける」ことを自信に、次は関数や図形に取り組み、さらに、他の教科や他の事柄にも積極的に目を向け、自力で切り開いて欲しいものです。
Eさんの「突破口」は、ぱっくりと開きましたよ。