学べる幸せ
東日本大震災から、早くも20日が過ぎようとしています。
お亡くなりになられた方々のご冥福を祈念申し上げますと共に、被害を受けられた方々、そのご家族に、心からお見舞いを申し上げます。
まだまだ予断を許さない状況ですが、子供たちがこの災害を前にどう感じたのかを観察しています。
発生当初は、とてつもないことが起こったと思いながら、子供は正直です。
ワクワクする気持ちを押さえられない子供がいました。
停電が実行されるのも、期待をもって待っている風でした。
幸いにして田中塾は一日も休むこともなく、授業を続けられました。
当たり前のようにDさんなどは、
「先生、今日は停電なので塾はお休みですよね」と連絡してきましたが、
「いいえ、停電が起こる前に授業を終わるようにいらっしゃい」と言うと、ガッカリした様子でした。
これまでのこの地域の停電は計2回でした。
昼間の停電中は何の支障はなく、夜の停電では、
子供たちが自主的に早く来て勉強を終わらせて、
停電前に帰途につくことができました。
これから夏にかけて、停電の回数は増すでしょう。
自分で情報を集め、判断し、計画的に塾に来てほしいものです。
学習時間や通塾日などは臨機応変対応します。
田中のほうは、震災当日は帰宅の手段がなく、塾にて宿泊しました。
夜中に近くのコンビニに行ってみると、卒塾生がアルバイトをしていて、久しぶりに近況など聞ける機会ができたのは良かったと思います。
少々仕事の邪魔をしましたが。
東武野田線が止まったときは、つくばエクスプレスや京成バスなどを利用しました。
ずいぶん歩きましたが、多数の通勤手段を見つけられました。
このような状況になって、初めてわかること。
それは当たり前の日常のありがたさです。
また、その当たり前を支えているライフラインなどに従事している方々の縁の下の大切さです。
子供たちがこうして勉強を続けられることは、当たり前のことではなく、とても幸運なことだといまさらながら気づかされます。
縁あってお預かりをしている子供たちと勉強できることは、ありがたいことだと重々感じられる毎日です。