教科書はやさしい?

「教科書は基礎レベルだからやさしい」と広く考えられています。

親御さんのご希望で「教科書レベルをお願いします」とは、「学校の授業についていけないので、まずやさしい事柄から教えてやって下さい」と同義です。

しかし田中は英語の教科書の英文を日本語にする練習を少しするくらいで、その他の教科はほとんど使用しません。

その理由は、「学力不足の子どもには教科書が難しすぎて合わない」からです。


現在の教科書は参考書とも問題集とも言えず、単なる授業用の参考資料に過ぎないと思います。

以前の教科書は、説明、例題、演習が豊富で自習に耐えられるほど内容が充実していました。

「教科書百遍」と言われたように、それだけ繰り返し学習するだけで学力は上がっていきました。

しかし現在の教科書は、写真や文字が大きく見やすいものの、紙面が少ないので説明は簡潔、問題は最低限の掲載に過ぎません。

絞るだけ絞り出したエッセンスのようなもので、それだけでは理解は難しいものです。
 
田中は、以前世界各国の教科書をみる機会がありました。

日本の教科書は、紙質、デザインなど外形に優れているものの、ページ数の少なさはダントツでした。

それに比べて中国の教科書は日本の3倍は以上ありました。

これでは近い将来競争力どころか、同じ舞台にも立てなくなるほどの差かと思います。

また、子どもたちが書店などで問題集を買うことがあります。

子どもは苦手科目をどうにかしたいなどを動機にして、自力でもできそうな、やさしそうな問題集を選んできます。

その基準が、薄くて、字が多く、カラフルな問題集となります。

しかし上記と同じ理由で、それらは合わないものとなります。
 
本来なら学校や塾の教材に集中してほしいのですが、

「問題集を買って勉強したい。」という場合、子どものやる気や自主性を考慮して、田中が吟味したものを渡しています。

その際はご相談ください

 

2018年11月25日