順位と実力

各中学校の期末テストが終了し、その結果や順位が出そろいました。

年々行われる時期が早まり、「学期末」の意味合いが薄まっているように思えます。

早い中学校では6月の中旬に行われました。

毎回そうですが、順位が急激に上がった子供、変わらない子供、下がった子供がいました。

田中が注目している点は、その子の順位が、現在の実力から見て妥当かどうかです。

ですので単に順位がよいからと言ってむやみにほめることはしません。

例えばKさんの社会が高得点で、本人はとても喜んでいます。

だからと行って社会の勉強を積み重ね、実力が上がったわけではなく、

「ここから出題しますよ」というプリントを短時間で暗記できただけです。

理科のテストなどでも科学的素養や思考などを試されるより、試験前に配られたプリントの中から出題されるテストがあります。

意味がわからなくとも瞬間の記憶力で難なくこなしてしまえます。

心配なのは、「テストなんて、覚えればいいだけだ」と勘違いをし、「自分の記憶力なら前日でもなんとかなる」と過信してしまうことです。

小学校、中学校で好成績を残しながら、高校でふるわない子供はこのタイプに多いです。

自信過剰にならないよう注意していきます。

反対にこつこつマイペースで勉強をするタイプのRさんなどは、この手のテストが苦手です。

たくさんのことを短期間にしなければならず、気持ちは焦るばかりです。

順位につながるには時間のかかるタイプですが、自信をなくさないように励ましながら指導していきます。

よいテストとは、その子供の勉強の量や質、または方法を現時点でどのくらい身につけているのか。

また、何が欠点で改善点は何かなのかが、あぶり出されるようなテストです。

がんばった子供が、がんばった分は点数を取って来てほしいものです。

田中はずいぶん長く学校の先生が作成されるテストを見てきましたが、ほれぼれするようなテストに出会うことがあります。

先生の日常授業の熱心さやプリント制作の苦労がありありと浮かびます。

反面、学校出入りの業者の教材をただ切り張りをしただけのテストがあり、ガッカリすることもあります。

Mさん、Aさん、Yさんは、あいも変わらずケアレスミスばかりです。

まずは普段から大きな字で丁寧に書くことを大事にしなければなりません。

さもなければ、同じ過ちを繰り返しますよ。  

 

2018年11月25日