問題集選び
今年の中3の夏期講習は27日間。
早くから来たり、残って勉強していた子供もいました。
がんばった子供には、豊潤な収穫があることでしょう。
塾では各自受験に向けたテーマを学習しました。
計算の苦手な子には中1からの総復習、英語を再チャレンジしたい子には文法の総復習などです。
その中で特に理科や社会が苦手で、さらに興味がない子供がいます。
受験科目なのでしぶしぶ勉強していますが、なかなか身にはなりません。
そういう子には、田中は小学5、6年生用のテキストを使用します。
受験レベル以前に常識的な地名や歴史人物、天気や生活の中の常識などが欠如している場合があるので、先に基本的な知識のベースを身につけなければなりません。
「急がば回れ」といいますが、あせって自分に合わない教材などで苦しむより、
平易な小学生用教材ですいすい進むことにしています。
「先生、5年生の問題集なんてイヤです。恥ずかしいですし時間の無駄です。」と訴える子がいますが、いざやらせてみると手こずり、ちょうどよい案配だったことが多々あります。
そもそも「歴史」や「科学」の学問や知識に小学生用、中学生用の区別はありません。
たとえ話です。
野球の守備の練習でノックを打つとします。
難しい玉やとれそうのない玉ばかりを出し続けると、すぐに子供は練習がイヤになってしまいます。
しかし簡単にとれる緩い玉では練習になりません。
一番効率がいいのは7割くらい捕れる球だそうです。
7割捕って調子をのばし、後の3割をがんばっているうちに自然に守備力がつくそうです。
学習も同様です。7割くらい理解できる教材が一番適しています。
効率よく飽きも来ません。
それが学年を大きくはずれても、合う教材ならばそれを使用すべきだと思います。