計算のケアレスミス
算数や数学のテストで「ケアレスミス」をする子がいます。
本人は「たまたま間違えただけで、何でもないことだ~」と平気な様子ですが、
矯正するには一苦労あります。特に自覚のない子、楽観的な子、面倒くさがり屋の子は、なかなか直りません。
田中は、「子供に自分の失敗を見せて認識させる」いう指導法を取っています。
これは「失敗から学ばせる」ことになります。
・「字が小さい」・・・この欠点は性格や自信のなさなども絡むので、矯正に時間がかかります。
小さすぎる欠点を言い続けながら、精神の成長を待ちます。
・「字が汚い」・・・自分の字さえ判別できない子がいます。
その場合、他の子にその字を読ませてみます。
すこしでも恥ずかしいという気持ちになってほしいものです。
・「途中式を省略する」・・・百マスやインド式計算の弊害で、計算の過程を省略するのが当たり前になっている子がいます。
一行に一つの計算作業しか許さず、ノートにきちんんと計算させます。
問題をきちんと書かせる、ノート全体のバランスをよく見させて、行や列をきちんとそろえられるようにする。
その他、子供がよくおかすミスはパターンがありますので、前もって注意しつつ、間違ったときに適切に認識させます。
・「0」(ゼロ)と「6」
・「b」(小文字)と「6」
・「-1」と「+」(急ぐと重なってしまいます)
・「+」(プラス)と「×」(かける)
・「x」(エックス)と「×」(かける)
・「b」と「d」(向きを間違えてしまいます)
・「2/3」と「3/2」(分母と分子を逆にします)
・「=」と「-」(棒が抜けます)
・となりや、前に問題と融合してしまう。
また、文章を書くように左から順序よく右へ書かせることも大事です。
とびとびに思い浮かんだところから計算するのはいけません。
上記を注意しながら、スピードよりミスをしないことに重点を置きます。
中1の夏が終わる頃には、「計算の型」ができますので、学年が進んでも計算にあまり苦労しなくなります。
そうして、いよいよみんなが苦手な「文章題」に取り組める下地ができたことになります。