学校説明会で

 

夏から晩秋にかけては「学校説明会」のシーズンです。

親御さん、受験生は説明会スケジュールとにらめっこで、多いご家庭では5,6校は訪れたようです。
 
親御さんは、

・進学実績はどうか。

・通学生の服装や身のこなしはきちんとしているか。

・子どもは授業についていけるだろうか。

・他の保護者の雰囲気はどうか。

などに留意されているそうです。

子どもの視点は

・制服はかわいいか。

・設備は整っているか。

・活動したい部活はあるか。

・先輩は怖くないか。

など表面的なものにあるようです。

 学校説明会は、対象の違いにより大きく3つに分けられます。

・中学校の教師向けの説明会

・学習塾の教師向けの説明会

・保護者や受験生向けの説明会

 その「学習塾向けの説明会」に、田中塾開設のころは珍しさも手伝って、田中はよく通いました。

しかし現在では滅多に行くことはありません。

どうも学校の営業活動の一端を担うような気がしたからです。

15年くらい前でしょうか、各学校が生徒を集めるために、営業活動を始めました。

。学校の経営方針が「教育」から「サービス」に転換してきた頃です。

 学習塾向けの説明会では、次の3点が違います。(注意・全ての学校が同様ではありません)

・お車代などとして図書カード、プリペイドカードなどがもらえる。

・昼食が用意されている。

・公表されている合格の基準ではなく、実際の基準を内緒で教えてくれる。

学習塾の教師の中にはいろいろおりまして、効率よく説明会を回りちょっとした小遣いを手にする方もいました。

また、学校の進路の先生と顔見知りになることは、あるコネクションを結ぶことになり、誇らしげになる方もいました。

 そうなると「○○塾の生徒でしたら、推薦の基準を『2』下げますよ」とか、

「受験番号をおっしゃっていただければ、発表の前の日に合否を連絡します」

などの融通が利くようになります。

そうなると塾の格が上がったように思えるのも不思議でした。(繰り返しですが、全ての学校がそうではありません)

現在、学校の情報はいろいろなネットなどのメディアでたやすく手に入ります。

塾の先生しか知らない、子どもにとって大切で本質的な情報などありません。

親御さんと本人が、自身の目や耳で吟味すべきだと思います。

2018年11月25日