賢さと優しさ

 

学習塾を営んでいる身からして、「賢さ」というものに敏感になっていきます。

この「賢さ」は「頭がいい」というのとは少し違います。ある種の人間全体の性質みたいなものです。

勉強ができなくても「賢い」子どもはいます。

反対に勉強ができるだけのふつうの子どももいます。

反射神経や一瞬の記憶力だけの受験秀才のような子どもいます。
 
子どもを「賢く」するにはどうしたらいいのでしょうか。

学力を上げることに専念する方法では、なかなか心のひだに届きません。

田中は子どもに対して、愛情をもって接することに尽きると考えています。

子どもは愛情の機微に触れれば触れるほど、心の器を開き、細やかな性質に変わっていくような気がします。

そこから潜在的な能力が目に見え、開花しはじめることになります。

さらにより「賢く」なるにつれ、他人に対する「優しさ」が現れ、その心の変化には驚きも感じます。

Kさん、反抗期が終わり家族の考えや忠告が理解できるようになりました。

顔つきがずいぶん「優しく」なってきています。

2018年11月25日