賢さと優しさ
学習塾を営んでいる身からして、「賢さ」というものに敏感になっていきます。
この「賢さ」は「頭がいい」というのとは少し違います。ある種の人間全体の性質みたいなものです。
勉強ができなくても「賢い」子どもはいます。
反対に勉強ができるだけのふつうの子どももいます。
反射神経や一瞬の記憶力だけの受験秀才のような子どもいます。
子どもを「賢く」するにはどうしたらいいのでしょうか。
学力を上げることに専念する方法では、なかなか心のひだに届きません。
田中は子どもに対して、愛情をもって接することに尽きると考えています。
子どもは愛情の機微に触れれば触れるほど、心の器を開き、細やかな性質に変わっていくような気がします。
そこから潜在的な能力が目に見え、開花しはじめることになります。
さらにより「賢く」なるにつれ、他人に対する「優しさ」が現れ、その心の変化には驚きも感じます。
Kさん、反抗期が終わり家族の考えや忠告が理解できるようになりました。
顔つきがずいぶん「優しく」なってきています。