計算矯正法

 

今回の話題は、教える側のテクニックについてです。

計算の苦手な子供をどう指導するかに焦点を当てます。

計算の苦手な子は、学習の基本的な姿勢ができていない場合が多いです。

つまり、問題をきちんとノートに書いて、一行ずつ丁寧に計算する。

面倒くさがって、プリントの端にちょこちょこと計算したり、頭の中で解こうとする子はだめです。

矯正チェックその1

「自分の数字、記号が認識できているか」

子供が見ているものと大人が見ているものは違っている場合があります。

はっきりと画像として見えてない子供は、次のような数字や文字があいまいに認識しています。

・0と6

・2と3

・1と7


・3と5

 以上の判別ができていない子には、数字を丁寧に大きく書かせる様に指導します。

子供本人に間違えの癖を自覚させます。

・aとd

・bとd

・fとt

・+と×

・xと× (エックスとかける)

・+と-1

・=と-

これらもきちんと書かないと見間違えることが多いです。

子供が気づくまで繰り返し指摘しなければなりません。また、

・書く文字が小さすぎる。

・上の行と下の行がくっついてします。

・同様に、左の式と右の式が重なってします。

なども、早めに治さなければなりません。

これはノートの使い方の基本なので、他の科目にも影響します。


矯正チェックその2

「一行に一つの作業しかやらせない」

 確実に正解ができるまでは、いくら時間がかかろうとも上記を守らせます。

・約分をしながら、帯分数にする。

・2つ以上の項を移項する。

・分数に直して逆数にする。

 などを禁じます。

 矯正チェックその3

「間違え直しは、間違えたところを直させる。」

 計算を間違えると、また初めから直そうとする子供がいますが、

それでは時間の無駄であり、同じミスを繰り返すリスクがあります。

そうではなく、自分が解いた計算を見直すということを徹底させます。

それには正しく読めるようにきれいに書いていること、

一行一行ていねいに計算が続いていることが条件になります。

 以上3点に注意しながら、たくさんの時間をかけ、たくさんの問題を解く以外に方法はありません。

特にやり方はわかっているが正解が出ない子や、ケアレスミスがいっこうに直らない子は、じっくり腰を落ち着けて計算に取り組まなければなりません。

2018年11月25日